潰瘍性大腸炎の治療方針
寛解期を長く続けるために、「粘膜治癒」が治療目標として掲げられています※1,2。
炎症が残っていると、腸管のダメージによって生活の質(QOL)を落としたり、発がんなどで生命を脅かす結果につながる可能性があるため、治療目標は炎症のない状態を維持することとされています※3。
潰瘍性大腸炎の治療では、継続的な内科的治療(薬物療法など)を行います※1,4。
重度の場合や薬物療法が効かない場合には外科的治療(手術など)が行われることもあります。
症状を抑え、あなたのやりたいことを実現しながら、再燃を予防するためにも、治療をしっかり継続することが重要です。
潰瘍性大腸炎という病気の理解とともに、あなたの病状をきちんと把握した上で、想いや希望も主治医に伝え、前向きな気持ちで一緒に治療に取り組んでいきましょう。
- ※1仲瀬裕志 著:すべての臨床医が知っておきたいIBDの診かた 第1版; 羊土社, 2023_p82-83
- ※2緒方 晴彦.; INTESTINE 22, 309-310, 2018
- ※3日比紀文 監:チーム医療につなげる!IBD 診療ビジュアルテキスト 第1 版; 羊土社, 2016_p110
- ※4潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針 令和6年度改訂版_p12