トレムフィア

監修:社会福祉法人聖母会聖母病院 皮膚科部長 小林 里実 先生

掌蹠膿疱症ではどのような症状がみられますか?

掌蹠膿疱症では、主に手のひら[手掌(しゅしょう)]や足のうら[足蹠(そくせき)]に水疱(すいほう)や膿疱が繰り返しできます。また、関節の症状を伴うことがあり、患者さんによっては関節の症状が皮膚の症状よりも先に現れることがあります。

皮膚の症状

はじめに皮膚が赤くなり[紅斑(こうはん)]、そこに小さな水ぶくれ(水疱)ができ、その後、膿疱になります。しばらくすると、膿疱が乾いてかさぶたができ、はがれ落ちます。一度にたくさんの水疱や膿疱ができると、手のひらや足のうら全体に紅斑がみられたり、皮膚が厚くなってひび割れてしまい、痛みを伴うことがあります。
その他に、爪の変形がみられたり、すねや膝など体の他の部分に紅斑や膿疱ができたりすることがあります。

関節の症状

関節や骨に炎症が起きて、痛むことがあります。特に、胸骨と鎖骨をつなぐ関節(首の付け根や胸)で多くみられますが、その他に首や背中、腰などにも痛みを生じることがあります。

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